作り出す、生み出す、エネルギーは無限大!
【 NG HEADのクリエイティブ対談 】
「グラフィティがなりわい。音楽は趣味で始まって、
どっかでやりだしたことがキャリアになっていきましたね…。」
今回のゲストは先日発売したばかりの“SKUNKING TEE” と“SKUNKING MAG”のデザインを手掛けたグラフィティライター
「 COOK ONE 」
色々なスタイルを持つ天才ライターCOOK ONE!
世界のストリートを繋ぐリアルなアーティストとして、
今最も注目のグラフィティライターCOOK ONEに興味津々!
NG HEADが気になるアレコレをインタビュー!
NG HEAD:まずやっぱり最初に聞きたいのはこれですかね。
グラフィティーライターになったきっかけは?
COOK ONE:絵そのものは特別好きでもなくて…。
中学のときはやんちゃなことばっかしてて、
今まで学校では怒られてばっかりやったのが、
絵を描いたら先生に褒められて、
褒められること他に無いから、
そこから絵を描くことが楽しくなってきて、
描き続けてたらどんどん絵が描けるようになってきて、
けど絵は好きでも、やっぱり遊ぶ方が好きやったから
美術の勉強は先生にも勧められたけど学校には行かなかったんです。
遊ぶと言えば、その頃気づけばアメ村によく行ってましたね。
インポートブランドが当時流行って、街にBボーイとか古着とか、
オシャレな人達がアメ村に溢れてて、
アメ村は当時オシャレしてしか行けなかったですからね。
夜なんかは人も多いし、クラブとか遊ぶところもたくさんあって、
とくに気合い入れて遊びに行ってましたね。
その頃は自然と年上とばかりつるむようになって、
同級生とはあまり遊ばなくなったかな。
そうやって遊んでばっかりやったとき音楽に興味持って、
泉州出身ってこともあって、
先輩や周りでレゲエ聞いてる人が多くて、
レゲエのシーンに触れてこんな環境もあるんだな〜って
どんどん入っていたな〜。
僕もグラフィティライターやる前は
もともとレゲエ歌ってて。
NG HEAD:そうや、COOKレゲエ歌ってたな。
その頃で言えばミートも頑張ってたよな〜。
うまかってんけどな〜。
テプオやったらミートの音源とかあるかもな。聴きたいな。
COOK ONE:そうですねー、懐かしい。聴きたいですねー。
その頃はほんまよく現場行ってて、
知り合った人達に囲まれて楽しんでましたね。
レゲエを通じて出会ったBEAR MANさんが
フライヤーとかのデザインを描いてるの見て
僕も出来そうって思って、再び絵を描き始めて、
海外のカルチャーにも興味あって、
グラフィティやりたいなって思って。
いざやろうと思ってスプレーを探しても、
当時は日本にそのカルチャーそのものが無かったから、
色々工夫が必要でしたね。
スプレーで描くにも当時のスプレー缶は、
色を塗るためであって、描くためじゃなかったから、
トップの細いものがどこも売ってなくて…。
ホームセンターで売ってるスプレー缶のトップを、
口の小さい香水のトップに付け替えて描いてみたりしてましたね。
思ったようなラインが描けるように、
スプレー缶のトップを色々と試しまくって行きついたのが、
虫除けスプレーの「スコッチガード」ってやつのトップ。
この虫除けガードのトップに出会って、
スプレーのラインがきれいに描けるようになって。
ピシっと描ける感じ。
今まではどうしてもぼやっとしてましたからね。
そこから海外のスプレーも入ってきて、
日本でグラフィティ文化も徐々に広まってきて。
当時はこのグラフィティカルチャーが日本に無かったから
海外の雑誌見て常に独学で勉強してましたね。
昔はグラフィティは学校いかない人達がやっていたもので
マイノリティやった。
グラフィティって、=(イコール)ストリートじゃないですか、
だから学校で学ぶとかそんなんじゃなかったけど、
今はグラフィティカルチャーが認知されて、
グラフィティ描く為に学校行ったりするみたいですね。
シーンに人が増えたことは良いことだし、
アートとして認めてもらえることも素晴らしいことやし、
ずっとやっててきたことは良かったなって思います。
NG HEAD:うんうん、昔と今じゃやっぱりグラフィティに対する
イメージとか変わってきた気がする。
グラフィティをはじめとするストリートカルチャーって
今後どうなってくんやろね。
COOK ONE:そうですね、スケーターのシーンが注目ですね。
NG HEAD:オリンピック競技に決まったもんね!
COOK ONE:日本にはすごいスケーターたくさんいてるし、
こういった日本の横乗りスポーツのシーンが
世界的に評価されていったらスケーターも色々仕事ありそう。
そういえば漫画「AKIRA」で2020年に
東京オリンピックを予言してたな。すごいですよね。
〜 ここから NG HEAD の得意分野の1つ
漫画のトークがしばし続く 〜
NG HEAD:ところで、画家、デザイナーで影響を受けた人っていてる?
COOKさん ボブ・ロス (イッツソーイージー) 彼はすごい。
「ボブ・ロス画法」と呼ばれる油彩の画法を紹介する
「ボブの絵画教室」って番組あったじゃないですか。
かなりの高度な技術の作品を短時間で描き上げるんですよね。
NG HEAD:ボブ・ロス懐かしい!
そうそう、えげつないスピードでキャンバスが染まってくねんな。
ほんでサッサ描いてこう言うねんな。
「ね、簡単でしょ!」って。
どこが簡単やねん!ってw
COOK ONE:あと、水森亜土の描き方もクレージーですよね。
歌いながら両手で同時にイラストを描くパフォーマンスがすごい。
NG HEAD:あれやばいなー。
ここで今回KINGSIZEからリリースされた
COOK ONE 描き下しキャラクターについてトーク!
NG HEAD:今回のKINGSIZEコラボは、
KINGSIZEのイメージから、
スカンクをメインキャラに描いてもらったけど、
アメリカンでPOPでユーモアも感じるし、
COOKって感じもすごい出てるよね。
KINGSZEも立ち上げて10年経つけど、
COOKには色々デザインお願いしてきて、
毎回、COOKのデザインの引き出しの多さに驚くわ。
常に描くことやってないとそんなこと出来ひんよな。
ほんま、いろんなタッチが描けるからすごい。
完全に仕事になってるのに、
仕事じゃないときでもいつも絵を描いてるし。
COOK ONE:そうですね、お客さんにお願いされたことを
絵にしていったら、色々と描けるようになっていきましたね。
キャラクターをずっと育てて描いていくこともすごいけど、
それが当たったらいいけど、
あかんくなったときのこと考えたら不安ですね。
自分のスタイルとしては、
COOKに頼んだら次はどんな感じになるかな?って、
お楽しみ感を感じてほしいんです。
もちろん、一個のことを貫いてる人はすごいと思います。
デザインで知名なキース・へリングも
ずっとやってるところとかすごいし。
そうやって見つけれてる人がうらやましいとも思います。
音楽もそう。
NGくんも、
NGくんの声がスタイルとして見つかってる。
うまく歌える人は5万といてる。
絵もうまく描ける人は山ほどいてる。
描ける、歌えるところはスタートライン。
そこからどうやって自分が出て行くか、
勝負していくか、
武器 ( スタイル、個性 ) を出していけるか。
NG HEAD:うんうん。( 深くうなずく。 )
COOK ONE:僕が心がけてるのは、
日本人のものは見ない、聴かない。
世界トップの作品を見て、聴くことで、
色んな刺激を受けながら成長していきたいから。
最近思うけど、今の日本は良いモノで溢れてるから
世界があまり見えていなかったりするんじゃないかな。
アメリカではレジェンドぐらいヒットしてから
ようやく日本でヒットする流れですしね。
NG HEAD:世界に通用するには世界を見るってことやね。
COOK ONE:そうですね。
NG HEAD:COOKの最近の活動は?
COOK ONE:「POW! WOW! JAPAN」
(世界各地で絵を描く集団の日本開催企画)ってプロジェクトで
東京の一角をアートで埋めるプロジェクトに
参加したのでチェックして下さい!
>> POW! WOW! JAPAN ARTIST 「COOK ONE profile」
あとは、LA発ストリートブランド 「X-LARGE」 企画で、
スヌープ・ドッグの弟で、
DOGGY STYLEジャケットデザインを手掛けた
“JOE COOL”とのコラボデザインを手掛けました。
それと最近だと、Mad LionのPVで描いたんですが、
それもアップされるのが楽しみですね。
NG HEAD:これからの活動についてはどんな風に考えてんの?
COOK ONE:そうですね、
これからはいろんなアイデアを出していきたいですね。
良い絵を描こう!
良い絵を描こう!
良い絵を描こう!
って思って絵を描こうとしても、
絵がうまい人は山ほどいてるから、
絵の仕事についてはゲームプラン(アイデア)が必要で、
またアメリカ行くんですけど、
アメリカでは絵の勉強よりビジネスプランを勉強してきます。
予定立てるとか、今の目先のことでいっぱいなってくるけど、
この一年、来年とかだけでも大事ですからね。
ゲームプランを練り練り中!
そして攻めに行く!
END
これからの活躍が期待ですね!
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